教員の転職は難しい?転職が難しい原因と成功のカギとは

公開日:2023/04/15  最終更新日:2023/02/24


教員から転職したいけど難しそう、と諦めている方も多いのではないでしょうか?教員は専門性の高い職種のため、職種によっては難しい場合もあります。ただし、ポイントをおさえて転職活動すれば転職成功率が高まります。この記事では、教員の転職が難しい原因と成功のカギを解説します。転職を考えている教員の方はぜひ参考にしてください。

教員から転職するのは難しいってホント?

一般的に教員から転職するのは難しいといわれています。文部科学省が実施した学校教員統計調査によると、令和元年度に公立小学校を離職した教員のうち、定年退職が約61.6%なのに対し、転職を理由に離職した教員は10.3%でした。

このデータより教員から転職する方は少ないといえるでしょう。転職者数が少ない理由は、教員の仕事に満足しているためだと考えられますが、転職が難しいため諦めているケースもあると考えられます。

転職が難しいとされる原因・理由とは

教員の転職が難しいとされる原因・理由を4つ解説します。

ビジネス経験が少ない

教員は大学を卒業後、すぐに教員として働き始める方が多く、学校業務以外の経験がない場合がほとんどです。学校は子どもを相手にする業務が大半で、ビジネスマナーや商習慣などを知らない教員が多いため、教員以外の職種に転職する際に不利になります。

また、一般企業で必要とされるITスキルを習得していない場合も多く、即戦力にならないと認識されるため、転職が難しくなります。

給料が高めである

一般的に教員の給料は、同年代のほかの人に比べて高い傾向があります。放課後の課外活動などで勤務時間が長いため、時給は高くないケースもありますが、年収で比較すると他の職種よりも高いため、給料が上がる転職先が見つけにくくなります。

さらに、教員以外の職種に転職する場合、未経験で入社するため年収が低く設定されます。給料の面で転職先と希望が合わず、転職を諦めるケースも多いと考えられます。

タイミングが難しい

学校は1年のサイクルが決まっており、年度の途中での退社は難しいといえます。とくに担任を任されている教員であれば、年度が終わるまでは離職したくないと考える方が多いでしょう。

一方、転職先の一般企業は、中途採用者にはなるべく早いタイミングで入社して欲しいと考えています。また、教員が退社しやすい3月末から4月にかけては、新卒採用者の入社時期とも重なっており、中途採用者に時間をさけない企業が多くなります。転職しやすいタイミングでよい求人に出会える確率が低くなるといえます。

転職活動する時間がない

教員は通常の授業などに加え、放課後の課外活動にも携わる必要があります。また、休日でも部活の練習があり、転職活動する時間がとれない方が大半です。日々の業務に追われて過ごしているため、じっくり転職活動することが難しくなります。

教員以外の選択肢を考えてみるのもあり!転職成功のカギとは

ビジネス経験がない、転職活動の時間がない、など転職が難しい状況にある教員ですが、一度立ち止まって、教員以外の仕事を考えてみてはいかがでしょうか?転職成功のカギを3つ紹介するので、検討の際に参考にしてください。

一般企業でも通じるスキルをみがく

教員の業務を通じて、一般企業でも通じるスキルを身につけられます。たとえば、部活で遠征に行く際、50人規模の宿泊や移動の手配をした、という経験があれば、旅行会社や出張を手配する秘書職で活かせます。自分が目指している職種でどのようなスキルが必要なのかを把握し、そのスキルを教員業務の中でみがけるよう活動するとよいでしょう。

ITスキルを身につける

一般企業において、パソコンを使った業務は必須であり、メールの送受信や会議招集、エクセル・ワードなどのソフトウェアを使用できないと仕事が回りません。中途採用者の場合、即戦力として採用されるケースが多いため、最低限のITスキルは必須といえます。

ITスキルは解説書やオンラインコースなどで簡単に学べるので、転職活動を始める前に習得しておくとよいでしょう。なお、スキルを証明するものとして、Microsoftが実施している検定試験を受けるのもおすすめです。

コミュニケーションスキルをみがく

コミュニケーションスキルは、どの企業でも必要とされるスキルです。これまで子ども相手に仕事をしてきたため、その癖で子どもと接するような受け答えをしてしまう方もいるでしょう。しかし、何度も続いてしまうと一般常識がないと認識されかねません。大人が使用する単語でしっかり話せるよう日頃から注意しておきましょう。

教員免許や教員の経験を活かす

教員から転職するといっても、全く未経験の職種しかないわけではありません。教員免許や教員の経験を活かせる仕事も多くあります。これまでの経験を活かせれば、転職が成功しやすく、転職後もストレスなく勤務できるでしょう。

転職活動をする際は、転職エージェントへ登録する方が大半ですが、教員に場合、教員の求人・転職に特化したエージェントを選ぶのがおすすめです。豊富な知識と経験から、教員ならではの悩みを理解してもらえ、しっかりとサポートしてもらえます。まずは、転職エージェントに登録して、どのような求人があるか見てみましょう。

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